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どうやら大好きなようで【短編集】

第7章 ヴィランがヒーロー 荼毘


荼毘



目を覚ましたら戦いは終わっていた



俺達の負け



あのガキ…ヒーローになってたな



こっち側来ると思ったけど…




珍しいな




馬鹿なんじゃねぇか?ヒーローのいいところにしか目がいってねぇ。




ヒーローの名前なんて、すぐ忘れるし覚えたところで意味が無い



順位が上のヒーローはよく耳にする。



雄英は最近死柄木がうるせぇから少しなら覚える



あんなまだガキで名前もないようなヒーローの卵の卵。



まだ覚えてるなんてな…




荼毘「グリッター…ねぇ」



がいた路地裏に足を運んでみると、




荼毘「いねぇか。」



いるはずもなくて、元来た道を帰ろうとする



「あ、ヴィラン」



荼毘「げ、ヒーローの卵」



「いえ。もう新米です」



荼毘「雑魚に変わりはねぇ」



「…何してるんですか」



荼毘「さぁ?」



「なんですか」




荼毘「どっかのガキがレイプされてんじゃねーかって思っだけ」




「なんですかそれ」



荼毘「さっさと帰れよガキ」



「ガキじゃなくなりました。もう20歳です」




荼毘「へぇ、」




「大人ですよ?」



荼毘「そーかよ」



「行きますよー」


そう言って俺の手を引いて歩き出す



荼毘「どこにだよ」




「んー、私の初めてあげた場所」



荼毘「…グリッターさんはまだ思春期ですか」




「そりゃまだ若いですから。あ、荼毘さんの方は衰えて…」




荼毘「ねぇよ、犯すぞクソ女」



「うん、それで」




長い夜が始まった



朝が来れば敵同士



お互い傷つけあうのなんて当たり前



怪我をするのもさせるのも当たり前




けど可笑しなことがある




俺はお前を忘れなかったこと



お前は俺を助けたいってまだ思ってること




俺が結構お前に期待してる事



お前が結構俺の場所に来ること




ヒーローとヴィラン



交わるはずのない同士がこうして話して触ってる




「あ、私のヒーローは荼毘さんだ」




荼毘「…荼毘じゃねぇよ…____だ。」




俺が初めて自分の名を口にした事



「ふふ、____」



俺の名を口にして寝た
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