第7章 ヴィランがヒーロー 荼毘
目を覚ますと見知らぬ天井
??「ガキ、起きたらさっさと服着ろ」
働かない頭を覚醒させて、自分の姿を確認する
スカートは履いたまま…上を着ていない。
ブラもない
「…着替え」
??「そこにあるだろ」
指を刺された場所を見ると畳まれて置かれている私の制服とブラ
それを着て助けてくれた人の元へ行く
「…あ、ありがとうございました。」
??「別に助けたわけじゃねぇ、俺の行く道に胸くそ悪ぃもんあったから消しただけだ」
「でも、それに私は助かりました…名前は?」
荼毘「…んー、、荼毘…かな」
「かなって…まぁいいです」
荼毘「ガキ、お前その制服」
「あぁ、これでもヒーロー目指してますから」
荼毘「…何に憧れた…あんなゴミみたいな連中」
あぁ、きっとこの人はヴィランなのかな。なんて少し思った。
ヒーローをゴミなんて言う人、なかなかいないし。
「そうですね、私も実際助けられたのはヒーローじゃないです。もうどうでも良くなりました。けど、私と同じ思いをした人がいなくなればな…とは思いますね」
荼毘「?訳わかんねぇ」
「ヒーロー助けて!って言われる前に、思われる前に助けれるヒーローになりたい。そう思いましたよ」
荼毘「あっそ。」
「…荼毘さん、あなたも助けてもらいたかったんですか?」
荼毘「…ガキに話す話はない…起きたらさっさと消えろ」
「そんなに嫌いですか?」
荼毘「消えろ」
「もう一つだけ…いいですか?」
私がそういうと何も言わない荼毘さん
あ、いいんだな。なんて勝手に解釈して話を続ける
「私、親がヒーローでして、昔からヒーローになりなさい!って結構うるさくて…小さいころはヒーローにはならないって決めてました…言いなりになってたまるもんか。って、けど、いつの間にかヒーローに憧れて、ヒーローになりたいなんて考えて…けど、今日でヒーローに少し絶望して、けど結局ヒーローになりたいって考えました。」
「私の親はもう他界しました。いつ殺されてもおかしくないですよね」
荼毘「俺に殺されても可笑しくねぇな」
「そうですね、」
荼毘「死にたくなかったら消えろ」