第6章 意地悪 黒尾鉄朗
「んー。」
黒尾「おっ、起きた」
目を開けるとクロに抱きついてて、暖かい
黒尾「ほら、これ」
そう言って渡された紙袋
「…またオモチャ??」
黒尾「違いますー、開けてみればわかりますー」
そう言われて開けてみると
靴とTシャツ
下には封筒が入っていて、私の行きたかった夢の国のチケットだ。
黒尾「お揃いで行くんだろ?」
そう行って黒尾も同じ靴とTシャツを見せてきた。
半年くらい前何気なく言った言葉。
『やっぱ一年記念とかでかい記念の時はお揃いコーデして遊園地とか夢の国行きたいよねー』
「覚えてた、んだ。」
黒尾「そりゃあ、彼氏ですから。」
これだけでも満足なのにクロにはまだ何かあるようで
黒尾「ほれ、これ。」
そう言われて乱暴に手を引っ張られた
黒尾「ま、予約って事にしといて」
右の薬指にはめられた指輪
クロが二ヒッっと笑うと手を私の方に向けて
黒尾「ペアですけど…まぁ、将来的にはここにあげたいよね。」
そう言って指さしたのは左手の薬指
「っ、うわぁぁぁ、ひっ、」
泣き出した私にビックリしたクロ
黒尾「えっ!、なに、なになに?」
「ぞっこんじゃん…私に…ぐずっ」
黒尾「ぞっこんですね。」
「プロポーズしてるじゃん、今の」
黒尾「まぁ、?別れる気もないし離さないし、離れないし…って事は結婚するでしょ」
「…ゔんっ、」
黒尾「ブスがもっとブスになるから泣きやも」
「そんなブスが好きじゃん」
黒尾「こんなブス他の人は貰ってくれなさそうだから俺が貰うんです」
「しゃーないからこんな寝ぐせも愛してる私が貰われてやろう」
とっても幸せな一年記念だった。