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どうやら大好きなようで【短編集】

第27章 ツンツンデレデレ 佐久早聖臣




臣がお風呂に入ってからご飯温め直して、テーブルに持って行って…


「できた」


ガチャっとドアの開く音がする


スリッパの歩く音が近づいてきてリビングのドアが開く


佐久早「風呂ありがと」


タオルで頭を拭きながら出てきた臣


「な、んで上着てないの!」


佐久早「暑いだろ」


バッと反射的に後ろを向いて臣に言う


佐久早「それに今更だろ、上半身くらい。なに?照れてるのか?恥ずかしいのか?」


「て、照れてもないし、恥ずかしくもない」


佐久早「じゃあ見れるじゃん」


そう言って後ろから抱きついてくる臣


まだ熱い体が服越しに伝わって、臣の心臓の鼓動までわかる


「…ご飯冷めちゃうから、服着て食べて」


前に回された腕をキュッと握りながら言うと臣はわかったと言い服を着出す





ご飯も食べ終えて、テレビを見ながらダラダラしていると私の見たかったドラマが始まる



なんとも言えないドロドロの恋愛系で2人で見るのには恥ずかしい


佐久早「…」



無言で見てた私たち、無言を破ったのは臣の方で
名前を呼ばれて振り返ると顎を掴まれてキスをしてくる


ちゅっ、ちゅ、ちゅ


くっついては離れてのやさしいキス。
でもいつもの臣は舌を入れて激しいのに、今日はやけにやさしいキス。


物足りない…頭のなかで思ってしまう。
いつもの臣のキスの方が好き。


佐久早「なに?」


もう顎は掴まれていなくて、ドラマをまた見始める臣


「別になんでもない」


もう終わりか。
なんて少し物足りなさを感じながらもテレビを見る


CMになるとまた臣に呼ばれる


隣同士で座っていたのにここ来いと足の間をポンポン叩く


その間に行けば後ろから抱きしめられてテレビを見る私の肩に顔を置いてテレビを見る体制になる


CMは長くてその間に臣が腰を撫でたり、胸をやわやわ下から揉む



「…っ、なに」


佐久早「別に、、、始まったぞ」


ドラマが始まるとまたドラマに集中し始める臣


さっきからこの繰り返しでドラマが終わるまでやめてくれなかった


ドラマが終われば臣が寝るかと言い始め私の部屋に行く


私もその後を追って一緒に部屋に入ってもなにもスる雰囲気もなく一緒にベッドに寝転ぶ。
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