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どうやら大好きなようで【短編集】

第26章 知らない君 宮侑


宮侑


中庭に目線移すとさんがあの女らに絡まれとんのが見えた



侑「ほんまあいつらっ、クソやな!」


そう思いながらダッシュで中庭に行く


侑「なぁ?なにやってんの?あんたら」


後ろから声かけるとビクッとする


女「侑くん…これは、仲良くしよって思ってぇ」


侑「ほーん、仲良さそうには見えへんけどな」


女2「ねぇ?さん?仲良くしてただけよね?」


「…」


女「ね?さん?」


侑「もうええわ、ほら、行くで」


そう言って手を引けば驚いた顔をしてこっちを見る


侑「もう手出すな」


そう言うと待って!って聞こえたけど絶対待ったらん。



次の授業サボらなかんな。って思いながらおると


「な、んで…助けてくれたの。」


侑「なんでって…なんやろ。あの女らクソやなって思った時にはもう体動いとったでな。」



「そう…ありがとう。」



侑「どーいたしまして…ってさん名前なに?」


「」


侑「ちゃんかー。仲良うしてな!」


手差し出すとゆっくり握ってくれた手。
俺の手なんかよりもほっそくて小さい手


キュッと握り返せばなんや胸が痛いで。



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