第24章 消えないで 荼毘
あれから私は売られることも無く死柄木弔の元へ行け。
そう言われた。
私がそこでお世話になっていた1週間後に彼ともう1人、女子高生らしき子が加入した。
弔と一緒にいる時にわかった事だが、私の借金を取り立てていた場所が全員重症になることがあったとの事。
死人も出ていて誰の仕業か騒がられていた。
そして最後は私の父親がいなくなったこと。
借金におわれる生活も、父のいない生活もなんだか私にとったらすっきりした。
荼毘「よぉ、ガキ」
「まさか、あなたも来るなんて思いませんでしたね」
荼毘「まぁ、俺も来るなんて思わなかったけど…ここは都合がいい」
「そうですね。」
荼毘さんは私がいることを知っていたのだろうか?知らなかっただろうか。
「ありがとうございます…これ、貴方ですよね?」
そう言って見せた新聞。
取り立てに来ていた人達の記事
荼毘「さぁ?知らねーよ」
そう言うと頭をポンポンしてソファにドカッと座る
あの時はとても冷たかった目
今は暖かい目。
死柄木「お前ら2人ここに行け」
そう言われて見てみれば地図に丸印が書いてある
「はーい」
死柄木「ここの奴らにこいつの居場所を聞く」
そう言われたのがまぁ、見た事のある人。
私の父親だった。
荼毘「分かった」
そう言うと行くぞと頭を撫でられた。
震えていた体が少し落ち着いた。
「うん。」
会いたくない人…だけど、今どうしてるのか1番気になっていた人