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どうやら大好きなようで【短編集】

第22章 特別 佐久早聖臣





先に部屋に行くといい脱衣所から出た彼に返事をし、髪の毛を乾かす



私には誰にも言えない秘密がある、



それは、彼は…その、あの、こ、行為をする時は絶対に私を舐めたりとかはしない。


胸だって揉んではくれる。
指を使ってコロコロ弄ったりもしてくれる。


だけど、1回も口に含んではくれない。


学校の友達が彼氏との行為中に舐められたり吸われたりするのが好きと言っていた。


触られるのとは違う感覚で、クセになるそうだ。



私はそれが気になって仕方がない。


でも、彼はそういうのは絶対しなさそうだし…して?ってお願いしても「は??え?わかってる?」とか不機嫌になり眉間にシワを寄せて引かれるのは目に見えてる。


「……わかってる、」



佐久早「なにが?」



ぼそっとつぶやいた独り言を拾われてしまった。


「え!2階に行ったんじゃ??」


佐久早「が遅いから来たんだろ」


「わ!ごめんごめん!はい!行こう!」


そう言って背中を押して階段を上がる



部屋に着けば



佐久早「で?なにが?」



「??なにが?って……なにが?」



佐久早「さっき、わかってるって、なんの話し?」



「あー、なんだっけ?忘れたー」



なんてとぼけていると彼はムッとし



佐久早「言えよ」


と言うもんだから頬に熱が溜まるのが分かる



「…」


恥ずかしくなって顔を背けると彼は私の両頬をつかんで目線を合わさせようとする



佐久早「俺に言えないのか?」


「い、いえ…なくもないけど、ない。」



佐久早「なにそれ…じゃあ、言わす」



そう言うとちゅっと音がして


あ、キスだ。
と分かるのに少し時間がかかった。
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