第7章 【番外】この跡部はデカい(跡部)
その日の放課後、部室へ行くとさっきの小説で出てきたロッカーが目に止まる。
跡部「何そんなとこでボケっとしてんだ」
めいこ「っわーっ!!」
背後からの突然の声に飛び上がると、跡部もめいこの声に驚いて後ろに少し仰け反った。
跡部「なっ、イキナリ叫ぶんじゃねぇ!」
めいこ「はい!ごめんなさい!」
跡部「....ほぉ、やけに素直じゃねーの」
めいこ「え?」
跡部「何だ?お前なんかあったのか?」
めいこ「ホフェ?!」
動揺して目が泳ぎ、引きつった笑いになっている。
まさかあんな小説であんなことになっていたとは言えん。
跡部「おい、コッチ見ろよ」
恥ずかしすぎてマトモに顔が見れないが、余計怪しまれるのでゆっくりと頭を跡部の方に向けた。
跡部は顔を手で覆っている。
めいこ「ってインサイト?!」
跡部「フッ、見えた」
めいこ「嘘?!うわぁあん!やめてそんなこと考えてないからあたし!ぶちょーとそんなんなるの考えたこともないからぁあ!」
跡部「ハハハハ!バーカ、俺は釜かけただけだぜ?」
めいこ「へぇっ?!」
跡部「で?俺様が何だよ?」
面白いものでも見つけたように、ニヤッと笑いながら顔を覗き込んできた。
めいこ「うっうっ...わーん!何でもないですー!」
めいこは恥ずかしさのあまり部室を飛び出した。
跡部「ほんと、かわいいやつだな」
開け放たれたドアをみながら、跡部は優しく微笑んでいた。
勿論、めいこがしばらく跡部にいじられていたのは言うまでもない。
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