第7章 【番外】この跡部はデカい(跡部)
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「っていう所まで書いたんだけど、どうかな」
恋愛小説を書くのが趣味である友人が、眼鏡をクイッと上げながら感想を求めてきた。
「因みに、10年後は2人はもう既に長くお付き合いしてる設定なんだよね」
ゆゆか「はーん、結構アダルティに攻めたのな」
めいこ「どうって...どうって言われても...何であたしとぶちょーの話になってんの?!」
「いやぁー、やっぱ実物モデルが居る方が動かしやすいっていうかー」
めいこ「何故?!」
ゆゆか「確かにね、再現率高いわ」
「ほんとぉー?!ありがとぉー!」
めいこ「えちょっとあたしこんな?!あたしってこんななのねぇ?!」
ゆゆか「たださ、跡部部長って意外と理性固そうじゃね?ここでスイッチ入るかなぁ」
「あーそっかー!確かにあの跡部様だもんねー!しかも大人設定だもんねぇ」
ゆゆか「そうそう」
「じゃあここら辺は書き直しかー」
めいこ「名前も書き直して?!」
「あぁ大丈夫大丈夫、同人出すときは名前だけ変えるから、ウフフ!それじゃねー!」
めいこ「あちょっと!」
友人が教室を走り去ると、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。