第4章 明日に備える(跡部/宍戸)
めいこ「かわいー!ちょっとハデかなぁ?」
跡部「悪くない」
めいこ「わっ!ぶちょっ!」
いつの間にか背後には跡部と宍戸がいた。宍戸は少し顔が赤いようにみえる。
めいこ「やだもー!見られたー!」
顔を真っ赤にして慌てて試着室に駆け込み、カーテンから首だけ出す。
めいこ「何でコッチ来たの?!買い物は?」
宍戸「俺達はもうおわったぜ」
跡部「あぁ、後は会計済ませるだけだ」
めいこ「はぁあ男子ってホント買い物早いよねぇ〜」
跡部「よし、次はコレ着てみろ」
ズイっとウェアを差し出される。
めいこ「いつの間に?!」
宍戸「あ、待った跡部...えーっと、コッチの方が似合うんじゃねーか?」
めいこ「宍戸先輩まで?!買わないですよ?!」
跡部「俺様が気に入ったら買ってやるよ」
めいこ「だーかーらぁー!ああもう分りました着ます着ます!」
仕方ないのでまずは宍戸先輩が選んでくれたものから。
上が白、襟は濃い紫。
スカートは同じ濃い紫に、縁に赤ラインが入っているものだ。
た、確かにかわいいけども。
...いやしかし、先輩ってこういうの好きだったんだー。
慌てて着替えてる最中も2人はテニスの雑談をしていた。
めいこ「着替えました、よー」
宍戸「おっ!やっぱ似合ってんな。どーよ?」
跡部「フンッ、これも悪くねーな」
【カシャッ】
めいこ「ちょっとー!撮んないで下さいよー!」
宍戸「さっきの仕返しだ。俺も長太郎に送ってやる」
めいこ「それは喜ばないと思うよ?!」
跡部「おら、次着たらそろそろ帰るぞ」
めいこ「はーい」
跡部が選んだものは上がノースリーブの白で、黒のラインが真ん中から縦に伸びていた。
黒のスカートには、両サイドだけ少しゴールドが入っている。
めいこ「あの、あの、なんか、これ、ハデ過ぎませんか?」
体のラインが強調されるデザインだったので、おずおずとカーテンから首だけ出す。
跡部「着替えたのか?」
めいこ「着替えたんですけどー...」
それを聞いた跡部は勢いよくカーテンを開ける。
めいこ「わーっ!待って!」
跡部「ツベコベ言ってねぇで見せろ」
めいこ「うーっ」