第23章 【番外】恐怖の麦茶(向日)
めいこ「はぁ」
皆に絶賛されると思って頑張った差し入れなのだが、それは器用な友人の方が一枚上手であった。
蛇口をひねってグラスを洗っていると、それを横から誰かが持っていった。
向日「かせ、洗ってやるよ」
めいこ「....あざす」
向日の予想外な行動に驚いていると、ジャバジャバと乱暴に洗った水が、めいこの顔にはねた。
めいこ「うわっ!向日先輩ざっつー!」
めいこはケラケラと笑い出した。
向日「あんだと?!」
向日はめいこの笑顔に、少しどぎまぎしながらも言い返した。
めいこも他のグラスを洗おうと手を伸ばしたが、つるりと滑って流し場に落っことした。
ゴトトッ
向日「ドジっ子め」
めいこ「あんですと?!」
しまいにギャーギャーと叫びながら、水道管を親指で軽く抑えて互いに水をかけまくる始末。
するとベンチから、プラスチックメガフォンを持った友人の声が届いた。
ゆゆか「おーい、そこのイチャついてる2人ー、早く戻って来ーい」
「「イチャついてねぇ!!」」
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さて、次の日。