• テキストサイズ

【テニプリ】まずは友達から

第22章 夏の職業体験!(跡部)


めいこ「はい、後は流せば終わりです」

「どうもありがとう。...うん、上出来ね。お疲れ様」

メイド長さんはシャワールームを一通りチェックすると、笑顔で頷いた。

「こういうのは、得意なの?」

めいこ「いえ、ぶきっちょなんですけど、掃除の説明がとても分かりやすかったので。あ、でも、掃除するのは好きなんです」

「そうなの、家庭的ね」

優しくおっとりと話すメイド長さんは、とても上品だ。
あたしもこんな風になりたいのに、どうしてもガサガサしてしまう。
でも!ここで上品な振る舞いも学べれば、なれるかもしれない!
ということで、がんばれあたし!

掃除が終わって長い長い廊下の1番奥へ行くと、一見ソレと分からないような、シンプルなドアが着いており、中ではメイドさん達で賑わっていた。

様々な掃除用具、いくつもの洗濯機と乾燥機が回り、その横に小ぶりの物干し竿。
ロッカー、椅子とテーブル、本棚、お菓子が少し。
早めに休憩に入ったメイドさんは、楽しそうに談話しながら昼食をとっていた。
まるでメイドさん達の楽園である。

「突き当りのドアが厨房に続いていますから、お好きなものを持ってきて、こちらで食べてくださいな」

「えぇえええ!」

なんかデパートとかホテルの裏側みたいだなぁ。

先程も来た厨房へつくと、スタッフの廊下側に小さなカウンターが設けてあって、そこにサンドイッチやおにぎりなど、何種類かの軽食がそれぞれ盛られていた。
どうやら小さなビュッフェ形式らしい。
めいこはいくつか皿にのせると、向こうのテーブルへ戻った。

「昼食が終わったら、ベットメイキングしていただこうかしら」

めいこ「はーい」

メイドさん、楽しいな!
思った通り家でも役立ちそうな知識ばかりだったし。
やっぱりコッソリ潜入してでも、経験しといてよかったよー!

ーーーーー

なんて、思ってたんだけど....。
私は今、突然ベットの上に背後から組敷かれています。

「だぁーれだ」

獲物を見つけたかのようにからかう、低い声。

めいこ「なんっちょっ!」

バタバタともがいても、両肩を抑えられているので抜け出せない。

なんであたし軽く締められてんの?!

めいこ「ぶちょっ離っ!」

「部長?ここは学校じゃねーぞ」

はい自分跡部景吾にみつかった乙ー。
/ 235ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp