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【テニプリ】まずは友達から

第3章 終業式の後に(芥川/跡部)


めいこ「実はですね...」
_____

芥川「えー!マジマジ?!俺もやる!」

めいこ「じゃあがんばってくださいね」

芥川「オッケーオッケー!」

それを聞いて俄然やる気を出した芥川は、やっと課題に取り掛かり始めた。
しばらく静かな教室に、コツコツ、カリカリ、と鉛筆の音だけが聞こえた。
たまに遠くで「どらぁっ!」と運動部の誰かさんの声はかすかに届いたが。

しばらくして、めいこはつまずいた。
昨日もう1度復習をしてきたのに、どうしても思い出せないところがある。
とうとう頭を抱えてうなりだした。

芥川「おっわりぃー!!」

めいこ「っえ早っ!!」

勢いよく立ち上がった芥川の机には教科書が広げられていた。
 
めいこ「カンニングー!!」

芥川「終わればEーじゃん!」

めいこ「そういう問題じゃないです!この課題を完璧にこなす事によってあたし達の大事な糧にですね..」

芥川「じゃー俺おっさきー!」

めいこ「あちょっと!」

さっさと片付けて廊下まで出てきた芥川は、視線を感じて教室を覗く。
めいこがハの字眉毛で半べそになりながら、物言いたげにみていた。
ちょっとかわいいなぁと思いつつ、口パクで『ガ.ン.バ.レ』とだけ伝えると、ある場所へ走って行ってしまった。

めいこ「薄情者ぉおおお」

もうこうなったらカンニングしかない!と思ったが、昨日家で復習したまま教科書もノートも置いてきてしまった。
そしてこのつっかえてる問題をいくら考えたところで、この穴埋め問題の専門用語を覚えてないんだからどうしようもない。
途方に暮れるのであった。

めいこ「全部覚えたと思ったのにぃいい」

白紙のテスト用紙を前にすると、何故か上手く思い出せないめいこであった。しばらくすると、廊下から走る音が聞こえてきた。
ガラっと勢いよく開いた扉には、てっきり帰ってしまったと思った芥川が立っていた。

芥川「和栗ー!終わったー?」

めいこ「まだですぅうう」

芥川「もー、しょうがないなー、これは###だよー」

空白欄を指しながら言う。

めいこ「へ?」

芥川「それはねー、俺たまたまダジャレとかで覚えてたcー」

めいこ「あ、ありがとう...ございます」
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