第2章 匂いフェチ(跡部/忍足)
跡部「忍、足」
そこには般若のような顔の跡部が立っていた。
忍足「お、跡部か、何や今探しててん」
跡部の般若に比べて、忍足は何事も無かったかのようにケロっとしている。めいこはもうポカーンである。
跡部「探してるようには見、え、ねーがな」
忍足「そない怒ることないやろ。ちょっとからかっただけやん」
跡部「フンッどーだかな」
忍足「堪忍やで」
跡部「なら、休憩時間終わったら俺様の相手をしろ」
忍足「しゃーないなぁ」
跡部「和栗、邪魔したな」
忍足「ほな、お嬢ちゃんまたなー」
ヒラヒラと手を振り、忍足はそのまま跡部と部室を出た。
入り口には向日もいて呆然としていた。
めいこ「な、なんだったんだ...」
向日「...修羅場か?」
めいこ「違うし!」
向日「跡部に侑士が探してたぜって言っただけなんだけどな。そしたら丁度ここに入っていくのが見えてよ...なんか、俺の相方がわりぃ」
めいこ「だから違うし!」
その後、勘違いしたままの向日によって一部に広まった跡部と忍足二股説は、友人のゆゆかによって直ぐに無くなったのであった。
__【第2章 匂いフェチ(跡部/忍足)END】__