第2章 窮鼠猫を噛む
その上で軽く足踏みすると、
「え、あッ……!?」
永夢くんは何をされるか悟ったのか、表情がどんどんと青ざめていく。
わたしは爪先に力を込め、足先を細かく上下した。
永夢くんは自身を足蹴にされ、
「あああああああッ!」
悲鳴をあげた。
ズボンに爪先を押し込み、ぐりぐりと押し付ける。
足先を小刻みに動かす。
「あッ!ああっ!いっ、いだぃ!ああッ!やめでっ紗都ちゃ!」
涙目で嫌がる姿、涙声が頭に届き、全身にビリビリ来る。
人の身体を踏みにじる感覚が下腹部に昇った。
生徒を、男の人を屈服させるのって。
わたしは夢中で永夢くんを弄ぶ。
ぎゅっと押すと怖がるように顔を歪めて、前後に擦ってあげると切なそうに眉根を顰める。
「あッ、あ……」
少しずつ永夢くんの反応が変わってきた。
無意識なのか、腰を切なげにもじもじと動かしている。
感触も変化していく。
柔らかかった性器の芯が硬く、大きくなり、わたしの爪先を押し返す。