第8章 待てば海路の日和あり
「……はい、可愛くなりましたよ」
全ての毛を剃毛された、俗に言うパイパンにされた男性器。
時雨先生は恥辱に頬を染め上げ、屈辱感に濡れる。
わたしは微笑んだ。
「こういう時、なんて言うんですっけ」
「あ、ありがとうっ、ございます……」
「いい子」
時雨先生の、緊張から開放された太ももを軽く撫でる。
「それにしても……」
貞操帯を片手に苦笑した。
先っぽからぽたぽたと垂れ落ちる我慢汁。
先端部は赤く腫れ、肉棒は硬く張っている。
指先で先端に触れる。
時雨先生はぴく、と眉根を引き攣らせた。
蠱惑的な表情が酷く唆る。
「一回出さないと、貞操帯に入らないですね」
「はっ……はぁ……っ、丸木戸……」
欲情しきった顔で、絶え間絶え間に短い息を吐き出す。
わたしは薄く笑い、マットレスの上に寝転がった。
髪が枕に散らばり、自分の頭皮から甘いシャンプーの香りがした。
視線を落とすと、胸元はどくんどくんと上下している。
身体中がじんわりと火照る。
わたしは時雨先生を見上げた。
「……おいで」