第8章 待てば海路の日和あり
「服、脱いでください」
時雨先生が衣服をズラし、下半身を顕にする。
外気に触れた肉茎は既に芯を持ち始めている。
やわやわと勃ち上がる自身に貞操帯をあてがうと、時雨先生はぴくっと肩を揺らした。
顔を背けながらも、視線は自身を縛り付けようとする貞操帯に括り付けられている。
息が荒くなり、肌が紅潮する。
時雨先生は敏感な性器にひんやりとした貞操帯を押し当てられ、うめき声を漏らした。
「うッ……」
「サイズは大丈夫そうですね」
時雨先生の目が潤む。
熱っぽい吐息を零し、身体を震わせる。
「は、ア……っ」
時雨先生の硬くなった男性器を上向きに撫であげる。
とろんとした目付きになり、両目を細くする。
鈴口をひくつかせた。
「あ、あ……」
わたしは手を滑らせ、陰茎の根元をまさぐる。
時雨先生はその柔らかい刺激に腰を浮かせた。
付け根部分に生え揃った陰毛をさわさわと軽く撫で回す。
指先でつまみ、離し、弄ぶ。
時雨先生が不思議そうにわたしを見る。
「う……丸木戸……?」
わたしは手を離し、両頬を上げる。
時雨先生ににこっと顔を傾けた。
「うーん……剃っちゃいましょうか」
「え」
「付けっぱなしになると不衛生になっちゃいますし」
付けっぱなし、という言葉に時雨先生はぞくりとした表情に変わる。