第37章 酒は詩を釣る色を釣る
全身がぞくぞくして、下半身まで既にジンと熱を持っている。
上着を脱ぎ、シャツをはだけさせて。
「っ、ふう……」
ベルトを外し、ゆっくりとズボンを下ろした。
そのまま膨らんだ股間を顕にするように下着を脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になれば股間が更に熱くなる。
硬くなったそれが上向きにぐっと持ち上がり、吐息が漏れた。
学園でこんなことやっちゃってオレ相当ヤバくね、なんて思いながらも
『 永夢くん 』
紗都せんせーの声を思い起こせば恍惚と期待に口元が緩んだ。
✱
口端から荒い息が漏れる。
「っ……こんなの、可笑しいだろ……」
全裸になれという指示に素直に従う僕も相当可笑しいのだろうけど。
思わず呟くが、いつにない状況や場所に興奮しているのも確かで。
ゾクッと背筋を震わせていると、
【……はい、ありがとうございます。ちゃんと脱いでくれましたね、それじゃあそのまま動かないで下さい】
装着したヘッドホンから紗都先生の声がして唇を噛む。