第35章 商人の嘘は神もお許し
「……十分くらいでも良いかもしれませんね、もう少し頑張ってください」
永夢くんはびくりと肩を跳ねさせ、涙目でわたしを見る。
「やだ、あ、紗都ちゃん、もう、紗都ちゃんに、触って欲し……っう、っ!あ、あっ!」
やだやだ、と藻掻く永夢くんをさて置き、時雨先生に目線をやる。
時雨先生は息遣いを荒くし、わたしを仰ぎ見る。
身体を火照らせて、重たげに膨らんだ逸物は上向きに持ち上がっていた。
「……さっきより大きくなってますね」
わたしは時雨先生のモノに触れた。
「ん……ッ」
「さ……ちゃんとお利口さんに待っててくれましたし、そろそろご褒美あげますね」
太ましいそれを包み込んで扱くと、時雨先生の眉がひくっと跳ねる。
それを見ていた永夢くんは身体を必死に揺り動かして、喉を震わせた。