第34章 金を掴む者は人を見ず

「こっちは触られましたか？もう反応してるみたいですけど」

「あ、あぅ……ッ、それ、は……」

ひくんひくんと制服の中で竿が跳ねる。

聖くんは切なそうに腰を捩るも、指が触れないように、先端部の上で指先をクルクルと動かす。

意地悪く笑えば、

「どうなんですか？」

聖くんはふーっふーっと荒い息を噛み殺しなから、首を横に振った。

「……止めた、から、そっちは……触られて、ない……」

「そうなんですか、良かったです」

「うっ……ぁっ、ああ……」

手を離すと、名残惜しいとでも言うかのように聖くんの腰がひくんと揺れる。

わたしはくすりと笑みを零し、聖くんの胸元に手をやった。

「え、あ……っ！」

「じゃあ、ここは？胸、触られました？」

「んッ！」

胸をぎゅっと揉むと、聖くんは身体を跳ねさせてたじろぐ。