第33章 水に燃え立つ蛍

際どい布がはだけ、秘部が顕になる。

さらけ出された部分に外気が触れた。

永夢くんは一瞬息を呑み、恍惚とした声を洩らす。

「っ……はぁ……あっ、紗都っ、せんせ……」

熱の高まった秘部に突き刺さる視線と、湧き上がる微細な快感に腰が震える。

永夢くんは肩で息をしながら、食い入るように私を見つめている。

顔を切なげに上気させ、嗜虐心を唆る可愛い表情を浮かべながらも。

「ふうッ……う……せんせーっ……」

永夢くんの自身はこれ以上ない程に反応し、高まっている。

上質な布地に覆われた下腹が高く盛り上がり、制服の中でびくっと脈打つ。

口の端からは、彼らしからぬ雄雄しさを感じさせる荒々しい呼気がひっきりなしに吐き出される。

見入る瞳はぎらつき、

「ん、は、ぁ……あっ…」

溢れ出た生唾を嚥下する度、浮き出た喉仏が上下する。

目の前の光景は永夢くんの体温まで伝わってきそうに生々しい。

はあはあ、と扇情的な程荒い呼吸音、苦しげに上下する両肩。

その姿にわたしの脳を刺すような快感が押し上げ、ゾクッと痺れる。

口角が上がり、身体の内から下へと蜜が滴り落ちた。