第33章 水に燃え立つ蛍
嗜虐的な慾はとめどなく、抑えられそうにない。
わたしの唇は自然と弧を描く。
そのまま永夢くんに紐パンを見せつけるように、ゆっくりと前に腰を突き出した。
「我慢強くする特訓、して欲しいんですよね?」
永夢くんは急いた目付きでわたしを見上げ、何度もこくこくと頷く。
「ん……っ、はァ……っ、そ、そう……して欲しい、っ……」
永夢くんの焦れったそうな顔に、下半身が堪らなくなる。
わたしは疼く熱を噛み殺し、
「手、使えなくてもどかしいでしょうけど、ちゃんと我慢して」
婀娜っぽく誘いかけた。
「口でほどいてみて?」
永夢くんの目が見開いて、恍惚とした光を持つ。
「う……ん……分かった……」
永夢くんは静かに唾を呑み、わたしの元に顔を寄せる。
下着のサイドの紐に口を近付け、
「ン……」
唇で摘むように先端部分を噛んだ。