第5章 逢うは別れの始め
露出した性器に外気が触れ、斗真先生はブルッと震える。
「は……ぁ」
手を下げ、ゆっくりと屹立した性器を包み込む。
遅遅と擦り上げながら、口を開いた。
「……お、おれ……は、毎日、オナニー、してますっ……」
その表情は羞恥に濡れている。
逸物を根元から上下に擦り上げ、緩やかに速度を早める。
「んぁ……ぁ、今、すげー興奮してて、こんなふうになるの、今まで、なくてっ」
斗真先生は蕩けた顔で夢中に自身を扱き上げる。
先端部は赤く腫れ、透明な涎が滲んでいる。
「自分、でも、びっくり、してま、す……」
わたしは微笑み、斗真先生を軽く手で制す。
「よく出来ました、お利口さん」
斗真先生は惚けた表情で手を止める。
その頭を撫で付ける。
「丸木戸先せ……」
ぴくぴくと脈動する逸物から、我慢汁がじわっと溢れた。
「ね、時雨先生のこと言ってましたよね」
斗真先生が小さく頷く。
「どう思ってるんですか?」
「あッ……お、れ……わけわかんなくて、びっくり、して……」
とろんとした目付きに変わり、焦れったそうに喋る。
「でも、おれ……すっげぇ、興奮して……時雨が羨ましかった、かも」
呼吸が乱れ、吐息に熱が籠る。
「それ思いながら、おれ……オナニー、して」
予想外の暴露話に面食らった。
「っ、へえ……」
思わず眉が八の字に下がる。
引きずり出されたこの話をどう処理しようかな、と口元に手をやる。
なんとはなしに白衣のポケットを触ると、あるものを手に掴んだ。