第22章 亭主の好きな赤烏帽子
「やっぱり男の人ってみんなここが弱いんですね」
「だ、ダメ、です……ぅっ!あぁっ……」
ぶるぶると震わせてみたり、摘むように触ったりして、ねっとりと弄ぶ。
「ひぅうッ!や!ぁ、あっ!」
サヘルくんの目を見つめ、きゅうっと袋を握りしめた。
「んぁああっ!」
「ほら、なんて言うんですか?どうして欲しいんですか?」
「あぁ、あ!あ……んっ!んッ!お願、お願いします……!」
サヘルくんは声を上げた。
「ご、ご主人様、って、呼ばせてください……!」
「……え?」
驚いてサヘルくんを見る。
サヘルくんはひくひくと肩を震わせながら、
「まだ、ボクだけのご主人様になって欲しい、なんて絶対、絶対言いませんからぁ……い、今だけ……」
わたしを上目遣いに見た。