第20章 悪事千里を走る
「念の為、ですよ」
わたしはペニスバンドを装着し、コンドームの封を切った。
ディルドに手早く被せ、ローションをたっぷりと掛ける。
竿を擦り、全体に塗れさせる。
片手で扱きながら、時雨先生の臀部にもう一方の手を押し当てた。
時雨先生がぴくっと身を攀じり、背筋を丸める。
「う……」
「……覚悟して下さい、ね」
鷲掴みにした薄い尻肉を持ち上げるようにして、尸口を開く。
ぱくっと開いた孔が、もの欲しげに蠢く。
わたしは片手で竿を握り、慣れない腰つきでその窄みに押し当てた。
時雨先生の腰が反応し、菊座がきゅっと縮む。
時雨先生の全身に力が入る。
「ン……ッ、くっ……」
堪えきれない声を零しながら、シーツを握った。
わたしは片手で時雨先生の腰を抱き寄せ、慎重に腰を前にやる。
芯のある玩具がつぷ、と時雨先生の中心に触れる。
「ひッう……!はッ……はアっ……!」