第3章 口は災いの元
太ももに触れていると、聖くんがモゾモゾと身体を動かした。
居心地悪げに身動ぎをするその姿を見て、素肌に指先で触れてみる。
ヒヤリとした温度が伝わる。
時間的にも、そろそろかな。
「はい、冷やすの終わり。四つん這いになって下さい」
「なッ、なんでだよ!もういいだろ!」
「ダメ、これから薬を塗って湿布貼るんですから」
聖くんは嫌がる素振りを見せながらも、想像以上に素直に指示に従う。
白いシーツの上に四つん這いになり、腰を上げる。
制服を着た聖くんのその姿は、どこか背徳的で。
「本当に、こんな恰好じゃなきゃダメなんだろうな……っ」
「ほら、もうちょっとお尻上げてくださいね」
「おい、僕の質問に答え」
わたしは聖くんのお尻を平手で打った。
聖くんはビクンと腰を揺らす。
「あッ、ぅ!」
悲鳴のような嬌声で短く喘いだ。
そろそろと、形のいいお尻を突き上げる。
痛みの混じった喘ぎ声も、こちらを窺うような態度も。
頭がぞくぞくと痺れ、身体が震えた。
全身を、目眩がするような恍惚感が襲う。
下腹部がきゅうきゅうと締め付けられる。
吐息を零した。
物凄く、可愛い。