第17章 風が吹けば桶屋が儲かる
尻臀を通った縄を背中に引き上げ、双方を合わせて縛る。
「んっ……んぅぅッ……!」
縛った先端部を上にくくっと引っ張り、背中に這わせた縄にキツく通した。
残りの縄でぎゅうっと強く縛り上げる。
時雨先生は息も絶え絶えに、涙目で感じている。
わたしは微笑んだ。
「ここからはサービスです」
赤い縄を手首に巻き付け、
「え……あ……っ!」
時雨先生の両腕を拘束した。
ギチギチに縛られた腕。
手はおろか、指一本動かすことは出来ないだろう。
わたしは時雨先生の耳元に唇を近づける。
「時雨先生、前腕縛られた時すっごく興奮してましたよね」
「あっ……あ……」
「なんにも出来ない状況で、めちゃくちゃにされるのそんなに好きですか」
わたしは一笑し、時雨先生の耳朶に歯を当てた。
「ぁあッ……!」
時雨先生は普段だったらとても聞けない甘ったるさで、官能的に喘いだ。