第17章 風が吹けば桶屋が儲かる
長い麻縄を時雨先生の背丈に合わせ、半分に折り畳む。
二重になった縄を八の字に結ぶ。
結び目を等間隔に、ぎゅっ、ぎゅっと作っていく。
わたしはそれを手にし、時雨先生の前にしゃがんだ。
時雨先生は熱っぽい目でわたしを見上げる。
「首、掛けますね」
時雨先生は恍惚感に浮かされた顔で、浅く頷く。
先端の輪を頭に通し、白い首に引っ掛けた。
白い肌に赤色が背徳的な程によく映えている。
首元からだらりと垂れる二本の縄の先を掴む。
それぞれを左右から、胸元に回した。
「あ、っ……」
縄が肌の上を滑る感触に、時雨先生は上向きに目線を逸らす。
時雨先生の態度と裏腹に身体は敏感に反応する。
しっかりとした胸板の上の先端部がぴんと硬くなり、自己主張する。
時雨先生の吐息はハアハアと荒くなり、焦れったそうだ。
怒張した陰茎も天を向き、切なげにピクピクと涎を垂れ流している。
わたしは胸元に回した縄を輪に通し、きゅっと引き締めた。
「はっ……ぁ、あぁっ……」
切なそうな声が漏れ出す。
わたしの情慾を刺激する。