第13章 嘘から出たまこと
永夢くんは射精後の余韻にぽーっと浸る。
口元を手首で隠すようにして呟いた。
「ヤバいね、これ寸止め癖になっちゃいそう……」
わたしはぎょっとする。
「ちょ、ちょっとっ!悦ばせるためにやった訳じゃないんですよ、辛くなかったんですか」
永夢くんはきょとんと首を傾げた。
「辛かったよ?マジで死ぬかと思った」
そこで、でれっと顔を緩めた。
「でもその分すっげえ良かったしぃ」
わたしがぽかんとしていると、
「やっぱり、オレにお仕置きしてる時の紗都せんせーめっちゃ可愛いし〜……」
永夢くんは照れ照れと語る。
逆効果だったのかな、とわたしは顔を歪めた。