第11章 鞍上人無く鞍下馬無し
食い入るように見る視線が熱く、可愛らしくて、わたしは微笑を浮かべる。
「ね……どうしたいですか?」
「はいッ!な、舐めたいです!いっぱい、紗都せんせいを気持ち良くします……」
わたしは軽く腕を振り、サヘルくんのズボンを押し上げる下腹を鞭打った。
「うあぁッ!」
サヘルくんがベッドに転がる。
自身を両手で押さえ込み、痛みに悶える。
「ひ、ぁッ……あ、あぁっ……ッ」
「頼み方間違ってませんか?もっとわたしに可愛くオネダリしてください」
わたしは鞭を引き伸ばし、微笑む。
サヘルくんは痛む股間からそろそろと手を離し、言葉を絞り出す。
「あ、ぁ、うっ……ごめ、ごめんなさい……紗都せんせいの、大事なとこ、舐めさせて、ください……ぼく、に、御奉仕させてください……」
「……まあまあかな」
「あ、あう……」
わたしはサヘルくんに目線を合わせ、優しく語りかける。
「お願いする時は格好にも気をつけましょうね、わたしにお願いする時はどうするんですか?」
言いながら、硬く尖った肉棒を包む布地を撫でる。
表面を触った刺激でサヘルくんは感じたのか、甘い声で震える。
「あ、あっ……」
「サヘルくんの好きな服、着てあげたでしょ?ね、わたしが喜びそうな可愛い格好で可愛くオネダリしてください」
サヘルくんは目を瞬かせ、泳がせ、わたしを上目に見る。
自分の服に手をかけ、無言で脱衣し始めた。