第10章 京の夢大阪の夢
おれは丸木戸に体育館倉庫の壁際に追い詰められていた。
立ち竦むおれに、丸木戸が躙り寄る。
「鍵、閉めましたよ」
おれは赤面しながらも、首を横に振った。
「い、いや……丸木戸、今日は……そういうことは……」
「そういうことって?」
丸木戸が婀娜っぽく笑う。
おれは目を伏せる。
「意地悪言うなよ……」
「斗真先生、あーんは?」
おれは否定してみせるが、
「……い、や……」
丸木戸に言われた途端に自分のモノがムクムクと反応し始めるのが分かった。
息が荒くなり、自然と呼吸の間隔が短くなる。
おれは丸木戸のあーん、が大好きで仕方がない。
恥ずかしくて顔を背ける。
丸木戸は何もかも見通したかのように、おれに向かってべっと舌を突き出した。
舌先が唾でてらてらと滑っている。
おれはごくんと喉を鳴らした。
「これ好きでしょ?」
「…………」
おれの節操のない逸物はすっかりビンビンに勃ち上がっている。
早く彼女にお強請りしろとおれに主張する。