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邯鄲の夢【NARUTO】

第3章 三夜



「こいつ………!妙な武器使いやがって!!」

頭を丸め込んでくるりと宙返りする。
脳が揺れる吐き気に耐えながらも、地面に目をやる。
かなり数が多い。以前のような術だけなら苦労したが、今はこの武器のおかげで簡単にこなせそうだ。

着地しながら後ろ手に弾を二発撃つ。一発仕留め損ねたが、問題ない。

ビュッ、と忍刀が空を斬った。水滴が刀身で光る。

「どこだ?!」

当たりを見渡す男の頭を蹴り落とす。距離を詰めてきた忍に、武器を空中へ高く放り投げて首元に手刀を入れる。よろけた男の腕を掴んで身体の前へ引きずると、眼前に刃先が迫った。
死体を蹴り飛ばして落ちてきた武器を受け止め、五発撃ち込むと呻き声と共にビクビクと痙攣して血がどろりと流れ出した。死体の下敷きになった男は白目をむいている。

じり、と何人もの忍は足を踏ん張る。

「ク、クソッ!!」

全員出入門目掛けて走っていく。
鎖羅は両目を見開いて狙いを定め、ひとり、ふたりと撃つ。最後の一人を撃ち抜いた頃には門への一本道に新しい死体の道が出来た。


熱くなっている武器を冷やすために両手を振りながら本殿へ歩いていく。里崩壊後、鎖羅がいた頃よりも街並みは大きく荒れていた。禁術を持ち出したことは知られていないようだ。


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