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邯鄲の夢【NARUTO】

第17章 十七朝




「ハア…ッ」

1人の忍がゼツから刀を抜く。
砂浜は白く染まって、所々に赤が散っていた。
海に沈む夕日が嫌に壮観で、グロテスクだ。

「やっと終わった……」

鎖羅は尻もちをついた。それと同時に駆けつけた医療忍者が看護にあたる。既にナルトの分身は消えていた。

……いったいこの戦いで、何人の構成員を失ったのだろうか。
すぐ近くでうつ伏せに倒れる仲間に、静かに黙祷を捧げた。


父や母達は小南さんの紙で動きを止められている。
封印の術式さえ書けばもう活動することは無くなるだろう。
そして、穢土転生を解術すれば、もう会うことは無い。………二度と。

鎖羅は深い悲しみを味わいながら寄り添う。また会えなくなるなんて、本当は嫌だ。



すると、突如カラスが飛び交い黒い塊を作った。
やがて人の形を象るとイタチの姿がそこにはあった。

「イタチさん……!」



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