第17章 十七朝
──────────……
「裏切り者……だと?」
「リーダーは分からなくて当然だな。あの作戦の後オレたちは新しいアジトを宛てがわれ、火影直属の傭兵として活動していたのだ。だが、そのアジト内で異様な空間の存在を感じた。」
ペインは次々と入ってくる新しい情報に戸惑うが、投げられたイタチの視線に頷く。
「そこでオレはハッパをかけた。写輪眼に呼応する術式を使ってな。」
「!!うちは……」
「ああ。この戦いは奴の暁に対する叛旗だ。きっとアナタにさえも口にしていなかった“計画”の……」
イタチはペインの横に胡座をかく。
そして砂利を一掴みし、手の中で弄んだ。
「……イタチ、俺達はなぜ今は操られていない?お前の話の中だと、この口寄せにはどうやら縛りがあるようだが……」
「そうだな……これ以上悠長に話している暇はない。要点だけ掻い摘んで教えよう……」