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邯鄲の夢【NARUTO】

第14章 雷雨



「これは…?」

「覚えているか、鎖羅のことを」

「鎖羅……ああ、ニナのことですか」

「その書類に理由が記載されているから省くが、今木の葉病院に入院している」

「またですか?」

綱手の表情が僅かに曇る。その様子に若干疑問を抱きながら、後でじっくり目を通そうと書類をしまった。

「忍連合軍が編成されるまでの間……まあ、結団式だな。それまでに鎖羅を鍛えて欲しい。」

「すみません火影様、質問なのですが、今回は暁に火影から要請は出さないんですか?」

「………それも全て書いてある。」

なぜ口に出さないのか。先程からいくつか引っかかることはあるが、これ以上追求しても逆に聞けることはなさそうなのでカカシは執務室を後にした。

ナルトの修行の監視役として、テンゾウが行くことになったらしい。彼の力不足を憂いている訳では無いが、メキメキと力をつけるナルトの成長を目に出来ないのは少し残念なカカシであった。



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