第2章 二夜
「鎖羅、慣れるのは大変だろうけど女同士仲良くしましょうね」
小南と名乗る女性はそう言って私の手を取ると、空と書かれた指輪をはめた。
「これは尾獣封印の時に必要なもの。ペインの思念もこれで受け取れる様になるから肌身離さず持っているのよ。」
「……はい」
「おい、鎖羅っつったか?」
黄色い髪の青年は不敵な笑みを浮かべながらこちらへ歩み寄ってくる。
「デイダラだ、よろしくな。こっちはサソリの旦那だ」
「早速だが、今から三尾を狩りに行く。異色のスリーマンセルだからな……めんどくせぇ事は早めに終わらしちまった方が良い」
サソリと名乗る男は、まだ心構えも済まない鎖羅をアジト外へと連れ出した。