第2章 二夜
リーダーに呼びかけられ、急いで髪を整えながら階段をおりてメンバーの元へと向かう。
同じ赤雲の外套に身を包んだ男達からはゾクリとする程のチャクラを漂わせていた。
「………ハ?」
「夢見の里の抜け忍、鎖羅だ」
「い、いやいやいやいや」
黄色い長髪に一本髪を結っている青年は若干引いた顔で私とリーダーを交互に見る。
他のメンバーも、彼ほどでは無いが少なからず驚いているようだった。
「こ、子供じゃねーか!ふざけてんのかリーダー!」
「お前も人のこと言えないだろデイダラァ」
「いやいやオイラより年下だってあれは絶対!」
身長こそそれほど高くはないが、鋭い眼光はS級犯罪者の名に相応しい殺気を感じさせる。
「年齢は関係ない、同じ理想を目指す者ならばな。」
ペインの言葉にデイダラは口を噤んだ。
「さて、本題の編成だが、デイダラとサソリは任務完了したようだから新人育成に当たってもらおうか」
「三人か?ゼツとでも良かっただろう」
「そう面倒くさがるなよ旦那、丁度いいじゃねえか、な?」
ギラリと蒼色の目が光った。
リーダーは気にせず話を続けていく。
「鎖羅、デイダラ、サソリは三尾捕獲
飛段と角都は二尾
イタチと鬼鮫は四尾
俺と小南は六尾と九尾
次に捕獲した組に八尾を頼む。
前の組が帰ってきたら入れ替えで次の組が行くように。以上だ」
リーダーの声を皮切りにメンバー全員は各々散っていく。だらけるものも居れば難しそうな巻物を読み出すのも居て一見統率が取れていないように感じた。