第2章 二夜
「ただいまァー」
「おかえりなさい、一尾は取れましたか?」
おうよ、と鳥をしまうと我愛羅がドサリと横たわった。
「急に呼び立てて済まないな」
「全くだ、九尾の人柱力が追ってきた所だったからな」
「きゅうびぃー?そのまま狩ってきちまえばよかったんじゃねーのォ?」
「リーダーからの思念を聞いてなかったのかお前は」
「ゲハッ!忘れてたァ!」
サソリはヒルコを戻して赤髪の少年の姿を現した。
「して、リーダー。なぜ急に呼び戻しなど?」
イタチがお茶を啜りながらペインに問う。
幾重にも広がった波紋の目がメンバー全員を見渡した。
「新メンバー加入に伴って任務の割り当てを再度し直したい。」
「聞いたか角都ゥ!オレにも後輩が出来るんだってよぉー!」
「せいぜい抜かれないように頑張ることだな」
「ハァ……飛段よぉ、新入りに幻滅されっから少しクールに振る舞え!クールによ!」
「アァ?!」
デイダラの飛段の取っ組み合いを鬼鮫が諌めると、ペインは呆れた顔で口を開いた。
「……鎖羅、準備出来たか」