第8章 八夜
「えっっ、と……親戚よ親戚!持病でいま木の葉に療養中なの!ね、ニナさん!」
「は、はいっ!」
「ふーん、ニナってんだな!オレは犬塚キバ!そんでこいつが赤丸!」
「ワンッ!」
「………油女シノだ」
「日向、ヒナタです…っ」
「よ、よろしくお願いします」
そうして彼らに促されるまま、私達は相席でコンロをつつくことになった。大量の肉が乗ったプレートが所狭しと机上に並び、それはすぐに空になる。
「そういえば、ナルトはいつ帰ってくんだ?」
「ん〜、そんなにかからないって自来也先生も言ってたけど…カカシ先生はなにか知ってる?」
「いいや。それより君らはナルトがものすごく強くなって帰ってくるかもしれない可能性を心配したほうがいいんじゃないの」
カカシさんは伝票の上に数枚の紙を置いて席を立ち店を出ていく。残されたキバ達はどこか焦った表情を見せた。
「ウッ……そう思ったらなんかこうしちゃいられねえ気がしてきた!!」
「う、うん…!私達も、ナルトくんに負けないように頑張らなくちゃ…!」
そう意気込んだキバ達八班とサクラは、残った肉をかきこみ、会計を済ませて足早に店を出る。