• テキストサイズ

邯鄲の夢【NARUTO】

第8章 八夜




「そうか、急に泣き出して急に倒れたと」

「はい……気分が悪そうでもなかったし、あんみつが原因とも思えなくて…」

「サクラ、お前はどう思う?」

サクラは目を赤く腫らして病室のベッドに横たわるニナを見た。

「…なんらかの出来事が感情を増幅させるきっかけとなり、眠るように倒れた。このことから情動脱力発作が考えられるかと思います。」

「その通りだ。保護した時に彼女の脳波を検査した。結果、食欲や睡眠を司る神経細胞が消滅していることがわかった。」

「治療……ですか?」

「いいや、この病こそがこやつら一族たらしめるものなのかもしれんからな。さて、もう遅い。今日はもう帰って、明日も頼んだぞサクラ。」

「はい、失礼します」


サクラが去った後、綱手は死んだように眠るニナの横に座る。
しばらく顔を見つめたあと、執務室へと帰って行った。





/ 387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp