第8章 八夜
「!!この子って“暁”の…!」
「今そいつを木の葉病院で保護している」
執務室の空気は一気に緊迫する。
「ある事情というのはだな……記憶を失った状態故にろくに情報が聞き出せん。だから…」
「思い出す手助けをして欲しい……ってことですね」
「そうだ。方法はなんでもいい、それはお前に全て任せよう。記憶喪失だからって油断はするな、ヘタしたらこれが暁から課せられた任務かもしれんからな。」
「了解しました。……じゃあ、面会に行ってきますね。失礼します」
「ご苦労。」
サクラは手配書をウエストポーチにしまい込み、木の葉病院へ向かった。