第27章 〜番外編その4〜
12月に入ると
桜奈は、実家に帰ってきた。
家康が、自分が夜勤の時など
桜奈を一人にしておくのが
不安だから、お願いだからと
出産まで、実家で過ごすように
懇願され、そうすることにした。
家康も上杉家と自宅マンションを
行ったり来たりの日々。
もともと、実家から一駅程のところに
住んでいた為、車でも15分かからない
距離でもある。
家康が休みの日は、自宅マンションに戻り
出産の準備をしたりしていた。
ベビーベッドや、ベビーカー
ベビードレスは、水色が多い。
この時には、お腹の子が男の子だと
分かっていたので、自然と水色の洋服に
目が止まり、あれや、これやと
選んで買った。
小さなベビードレスを広げてかざし
『小さいね、可愛いね』と
微笑み合う二人。
もうすぐ、会えるのだと思うと
嬉しくて、楽しみで仕方なかった。
妊婦検診も順調で、特に問題なし。
36週を超えた桜奈。
あと、5日でクリスマスだったが
クリスマスイブは、双子ちゃん達の
誕生日でもある。
ついこの前、産まれたと思っていたのに
気づけば2歳の誕生日。
去年も今年も、お誕生日ケーキは
桜奈のお手製。
去年は、クリスマスイブに
夜勤の仕事だった家康も
今年は、参加できる。
どうせなら、大勢でクリスマスパーティーも
兼ねて、誕生日会をしようと
信長、詩織の両親に鷹介、千里も
招待することになった。