• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


双子に気に入られた家康は
一緒にオモチャで遊び始めたが
それからは、体力勝負。

飽きることを、知らない双子達は
交互に、抱っこをせがみ高い高いや、飛行機
をしてもらう。

体力がつきかけた家康が
『ちょっ、ちょっと休憩ー』と行き倒れると
今度は家康の背中にのり、動けとばかりに
ドスドスと容赦なくジャンプし、キャッキャする。

そんな家康のSOSを無視して
久々の女子トークが大盛り上がりの
桜奈と詩織。

『今、何週になった?』

『7週・・あっ、8週に入ったかな。
心臓動いてたよ、順調だって』と
嬉しそうに報告する桜奈。

『そっか、じゃあ予定日は、年明け?』

『うん、1月11日だよ。』

『そっか、お正月過ぎたら、すぐだねぇー・・・
あれ?家康さんも1月生まれじゃなかった?』

『うん、1月31日。まさか同じ月生まれに
なるとは思わなかったけど・・・
この子、きっと家康さん似の男の子だと
思うんだよねー』
(夢に出てきたのが、この子なら絶対
家康さん似だもんね、髪質なんてそっくり
だったし、翡翠色の瞳が綺麗だった・・)

『えっ!もう分かんの?いや、まだ性別は
無理でしょ?』
(えー、そんな早く性別って分かる?
もうちょっと後だよねー?)

『うん、まだ分かんないよ。
でも、私はそんな気がしてるの。
母の勘ってやつかな?』

勘だと言いながら、どこかで
絶対の自信を感じる桜奈は
ふふふと笑った。

よくは分からないが、桜奈の
願いもこもっているように感じる詩織は
(あー、男の子だったら
ガチの奪い合いがはじまるね、たぶん・・)
と、家康に同情する。

何故なら、詩織自身がどこかで
娘達を溺愛する信長に
不服申し立てをしたくなる時があるからだ。
単なる、娘への焼きもちなのだが・・・。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp