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また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


『あっ、そうだ。しぃちゃん
ケーキ作ってきたから、食べよう!
双子ちゃんには、こっちね』
と、カウンター越しに箱を渡す桜奈。

『やったー!桜奈のケーキ久々!
食べたかったんだよー。嬉しい』

『じゃ、お茶運ぶね!』と、トレーを
受け取ろうと、手を伸ばす桜奈の横から

『いいよ、俺が運ぶ』と家康。

『相変わらずの、過保護っぷりだねー!』と
ニヤニヤしながら冷やかす詩織に

『あんたら、夫婦にだけは言われたくないわ』と
返す家康。

信長の過保護っぷりも、相当で
見ているだけで、胸焼けしそうな
ラブラブぶりを思い出し、ゲンナリした顔を
していた。

『あはは、確かに。』と詩織。

『お義兄さん、しぃちゃんに激甘だもんねー』
と、桜奈も返したが

『いや、それを言うなら、お宅の旦那も
大概だと思うけどー』とツッコミを
入れる詩織。

ぷっと、二人で顔を見合わせて笑ったが
お互いに(愛されてるねー)と
同じ言葉を呟いていた。

双子ちゃん達を子供様の食卓椅子に
座らせ、桜奈のバナナ味の
パウンドケーキをおやつに出しながら

桜奈達には、先に食べるように
促す詩織。

交互に、子供達の世話をしながら
お茶だけ飲んでいた。

『しぃちゃんは、ケーキ食べないの?』

『あー、いいの。いいの。
この子達見ながら、食べても食べた気が
しないんだもん。せっかくの桜奈の
ケーキだよ。味わいたいじゃない。
だから、太る心配はあるけど
この子達が寝た後にゆっくり頂くよ』と
にっこりする傍らで

顔中に擦り付けるようにしながら
パウンドケーキを鷲掴みで
むしゃむしゃ食べる双子達。

『美味しいねぇ、良かったねー』と
話かけながら微笑む詩織。
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