第5章 〜知りたい〜
『///すみません、ほんと失礼でしたよね。
さっきも、話ましたけど、初めてすれ違った時
本当に凄く不思議な感覚だったんです。
だから、しっかり徳永さんの事覚えてて。
で、ドン引きされるかも知れないですけど
もう一度、会ってみたくて、パンケーキ屋に
行く度に、カレー屋さん覗いてたりしてたんです
それが、昨日偶然にうちに住むって話で
もう何がなんだかで。
それで、大パニック起こしてたみたいです。
本当に不快な思いさせちゃって、すみません』
としっかりとお辞儀して謝る桜奈。
『謝んなくていいよ。俺も揶揄ったりして
ごめんね。実は、俺も偶然に驚いててさ。
パンケーキ屋ですれ違った時本当は
俺も、しっかりあんたの事見てたんだ。
『見つけた』そう思って、あの時見てた。
あんたと、同じだったからさっき話聞いて
正直ビビった。ああ、こんな偶然
あるんだって不思議だった。』
『///えっ///うそっ!』と驚きを隠せない
桜奈は、思わず口を両手で覆う。
さっきより鼓動が高鳴り始める。
『それで、昨日、パンケーキ屋にいたのも
知ってたよ。下向いてたけどすぐ分かった。
でも、まさか、お世話になる
うちの子だとは、思わなかったけど。
すげぇ偶然だよね。』
と、戸惑いながら、はにかむように笑う家康。
桜奈は、『ほんと、凄い偶然』と
驚くばかりだった。
(///同じ気持ちで、あの時、目が合ってたんだ
何か、凄く、嬉しい///)
手で、口を覆ったまま、噛みしめるように
目をぎゅーと瞑った。
そんな桜奈を見つめる家康。
(///ヤバッ、ほんと、可愛いかも///)