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また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


『またですか・・』と、呆れ顔の桜奈。
そう、《また》なのだ。

桜奈が、徳川家康関連のものに
見入ると、映画でも本でも
必ず邪魔をしてくるのだ。
前世の徳川家康も現代の家康も
基本、そこは変わらない。

相手が例え、過去の未来の自分であっても
嫉妬の対象でしかない。

『本当に、徳川家康好きだよねぇ』と
じとーっとした視線を送る家康。
(よく飽きないよ。これ、毎回見てる
マイDVDじゃんね)

『だから、大好きって言ってます。
家康さんの、辛い物好きと一緒です』
(今日こそは、最後まで観れると
思ったのにー!)

『えっ、そこは違うでしょ。
俺のは食べ物の好み。
桜奈のは、人の好みでしょ?
下手したら、心の浮気だよね?』

(なんて、屁理屈!!)と思う桜奈だったが
『このやりとり、飽きません?
今日は、ショートカットで行きますよ』
と言うと、家康に顔を近づける桜奈。

いつも、決まったやりとりから
桜奈から家康にキスするまでが
事態収集のお約束だったが
自分からのキスに、未だ慣れない桜奈は
ササッと触れるかどうかのキスをした。
すぐに、パッと顔上げ、恥ずかしくて
赤くなる桜奈。

すると家康は、

『うわぁ!雑!』と言うと
ゴロンと顔の向きを変えて
お腹の子に話しかけるように

『聞いてよ!ママさぁ、パパの扱いが雑だよ!
パパ、可愛そうだよね?お前もそう思うよな?
ん?なになに?そう思う?もう一回
やり直してもらえばいいって?』
と、言うとまた向きを変え桜奈を
みて

『だって。俺じゃないよ。この子が
言ってる』とお腹をさすりながら
ドヤ顔した。

(///あっー!もうっ!!///)と
甘えんぼうモードの家康にきゅんと
しながら、くぅっーと言う顔になる桜奈
だったが

『しょうがないですねぇー』と言いながら
恥ずかしそうにしながら
今度は、しっかり唇に触れるキスをした。
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