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また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


愛花に報告し、体調を見ながらでは
あるが、産休に入るまで
働きたい意向を伝えた。
桜奈にとって、愛花のスイートは
魅力的なものばかり。

味もさることながら、その繊細な
見た目は、食べるのが勿体ないくらい
美しい。

まだ、転職して1年弱。もっともっと
愛花の元で、パティシエとしての
腕を磨きたいと思っていたのだ。

愛花からも、全力として働いて貰えるなら
とても助かると言ってもらったが
とにかく無理は禁物と、自分の反省も踏まえて
桜奈にアドバイスした。

愛花への相談を終えて、帰宅した桜奈。

気づかなかったが、家康から
無事家についたら連絡して。
まだ家にか帰ってないの?
何かあったの?等々、立て続けに
電話やメールが入っていた。

(あちゃー、気づかなかった。
それにしたって、心配しすぎだよー)

お腹をさすりながら、下を向き
『君のパパはが、こんなに心配症だとは
思わなかったよ・・・でも、心配してるから
連絡しなきゃね』と、クスッした。

まだ、何も実感などないのに
でも、確かにここに命が宿っているのだと
思うと、なんとも言えない喜びと
ふわふわした気持ちになってくる。

早く会いたいと言う楽しみな気持ちと
急がずにゆっくり、しっかり育って
欲しい気持ちが行ったり来たりするが
それさえも嬉しいと思う。

ふふふと笑みを浮かべ、浸っていたが
家康から着信が入った。

『もしもし?家康さん?』

『桜奈?家に無事着いた?
連絡ないから、心配した。』と心配してるのに
連絡がなかったことに
やや、ご機嫌ななめな声だった。

『ごめんなさい。今日急に仕事も休んだし
心配してくれてたから、愛花さんに
報告と、今後の相談をしてきたの』

『そうだったの?えっ?ってか
仕事続けるの?』

『えっ?もちろんだよ』
(なんで、そんなこと聞くの?)

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