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また、恋してくれますか。

第27章 〜番外編その4〜


診察を終えて、大学病院内の
レストランで、一緒に昼食を取る
家康と桜奈。

妊娠がわかったは、いいが
それを機に家康の異常な
過保護っぷりが炸裂する。

歩くときはゆっくり
重いものは、持っちゃダメ
段差や階段はより慎重に
身体は冷やしちゃダメ


ご飯を食べながら、注意事項を
羅列する家康に
はい、はい、とちょっとうんざりした
表情で、話半分で聞き流しながら
食べ物の匂いに、食が進まない桜奈は
ため息混じりで頷く。

『桜奈!聞いてる?
今が1番大事な時期なんだから!!』

『うん、ちゃんと聞いてるよ。
聞いてるけど、そんないっぺんに
言われても・・・』と困った顔をしていたが

『全くだ、少しは、嫁の気持ちも考えてやれ!』
て、背後から家康の頭を書類をのせるように
ポスッと叩かれた。

何?と後ろを頭を押さえて
振り向くと、そこに立っていたのは
信長と光秀。

『あっ、お義兄さん、光秀さん
こんにちは。』と挨拶する桜奈。

『えっ?なんで兄貴がいんの?』
と、驚く家康に

『病診連携の会議、で、お前はこんな
ところで、嫁に説教してんのか?』

『違うんです!家康さんは、心配してくれて
色々と注意事項を教えてくれてただけです。
あ、あの、お陰様で赤ちゃんを授かって・・
さっき分かったばっかりなんですけど・・』
と、嬉しいそうに、少し恥ずかしそうに
そう話す桜奈。

『そう言うこと、詩織の時にあんなに
過保護にしてた、兄貴にだけは
言われたくないね』と言う家康に

『お前、桜奈をちゃんと見て
言ってんのか?つわりが始まってるんだろ?
気分が良くない時に、グダグタ言われたら
余計に、食欲なんてわかなくなるだろ?』
と信長に指摘され

桜奈の皿を見ると、確かに
全く食が進んで無いことに
やっと気づく家康。
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