第27章 〜番外編その4〜
『うわっ』と声を上げて
ベッドに仰向けに倒れた桜奈の
上から、すかさず覆い被さり
『よくも、やったね・・・仕返しー』と
桜奈にキスすると、そのまま
首筋、胸元へと唇を這わせて行く家康。
『///んんっ、(やだ、変な声でちゃう)
ちょっ、いやだー、家康さん
朝から、何してんですか!///』と
抵抗するが、両手首をしっかり掴まれて
身動きが取れない桜奈。
『朝ごはん、冷めますってば!』と
むぅっと、膨れ面をしたが
それが、堪らなく可愛いくて
きゅんとする家康。
(やばっ!これ以上はまずい)と
パッと手を離すと
『だね、朝ごはん食べよう』と
桜奈を抱き起こした。
『じゃ、顔洗ってきて下さいね!』
全くもう!と言う顔で、部屋を出る桜奈。
『はーい』と間延びした返事をしながら
(だって、桜奈が、可愛いのが悪い///)と
全く、反省しない家康。
そんな甘々な朝を毎度繰り返している二人。
今でも、これ以上ないくらい幸せだと
思っている家康だった。
やっと起きて、洗面所で顔を洗って
朝ごはんを食べに向かったところで
桜奈が、口を抑えながらタタタッと
洗面所に駆け込んできた。
水をジャーと流しながら嘔吐く桜奈。
『うっ』と言うが、吐けるものは
なかった。
驚いた家康は、『どうした?大丈夫か?』と
背中をさする。
うん、うんと頷きながら
うがいをすると、タオルで口元を拭きながら
『大丈夫です。あーびっくりした。
ご飯をよそおうとして、炊飯器の蓋をあけたら
匂いで、急に気持ち悪くなっちゃって・・』
と不思議そうな顔する桜奈に
家康は、あることを思い出した。