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また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


そんな家康を横目でチラリと見て

『わしは、その写真とやらを見て
前世で取りこぼした幸せを含めて
また、次の生で幸せになろう
なれるのだと、言われてる気がした・・・

桜奈は、お前といると
そこに映る来世の桜奈と
同じように笑っておったぞ・・・。
貴様には、来世の桜奈のその顔が
不幸に見えるのか?』

静かに首を横に振る家康。

『桜奈の隣に立つ男も
不幸そうに見えるか?
桜奈といる時のまんま貴様の
顔ではないか。それが、全てであろう?』

『・・・』視線を逸らせないまま
じっと食いいるように写真を
見つめたままの家康。

『貴様は、栞の妹を初めてみて
来世の桜奈だと言われても
きっと、思っておったのだろう?

そこに映る桜奈は、桜奈の
生まれ変わりだとしても自分が惚れて
共に過ごした、桜奈とは違うと。』

ギクッとしたように驚き、信長を見る家康に

『図星か、貴様は相変わらず分かりやすい奴だ』
と、ふっと笑うと

『育った時代も境遇も違えば
違う人間のようになるやも知れん。
今生の桜奈とて、あんな境遇でなければ
性格も違ったかも知れん。もし、そうだったら
貴様は、あやつに惚れることも
娶ることはしなかったのか?』

『そんなことは、あるわけない!
どんな桜奈でも桜奈は桜奈だ!』
と、自分でいいながらハッとする家康。
(そうだよ、桜奈は桜奈だ・・
きっと生まれ変わっても、会ったなら
分からないはずがない・・
栞もそう感じたってことか・・・)
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